心臓病『僧帽弁閉鎖不全症(MR)』が悪化し、突如、愛犬の看取りステージへと覚悟させられたあるじ達
前回はこちらから→9歳小型犬☆僧帽弁閉鎖不全症 手術という選択肢
心は一気に外科治療へと傾きはじめた矢先に
膝の前十字じん帯断裂💦
というアクシデントを乗り越えて
MRの手術へと導かれていくお話です。
満身創痍の子を連れ
動物病院の先生とスタッフさんにピンクにまとめられたおねえわん🐶
かわいくてコミカルだけど、右足はがっちり固定され首にはカラーもしているので、さぞかしストレスフルでしょう。
『まんしんそうい』の子をかかえているので、私もしばらく外出は控えます
おにい🐶のお散歩は家の周辺で済ませる。(おねえ🐶は抱っこで)。車に乗せて大きな公園へもよく行っていたのですが、それも控えます。
うららんの高齢の母の介護や買い物も考えなければいけません。
何かあってはいけないので、半日以上は空けたくなかったのです。
まずは病院からのお薬をしっかり飲ませて静かに過ごします。
ギプスを巻いた数日後には担当医から、紹介状の手配が済んだのでどうぞ予約をとってください、と連絡いただく。すぐに院長先生に背中を押していただいた愛知の病院へ電話をする。
なぜかこの時、緊張したうららんでした(笑)新しいことにチャレンジするのは、やはり心を構えてしまいます。。。
電話すると受付の女性
データも📠で送っていただいているので
すぐに話は通ります
『心臓での検査をご希望ですね』
空いている日にちをご提案いただいて、ぱぱどののお休みである2日後に予約を取ることができました。
悪化を指摘されてから8日目、手術の候補先の病院への第一歩でありました。
手術候補である病院へ
心臓も注意が必要だけど、足のことでいっぱいいっぱいのあるじ達🥲
8日前に悪化を指摘されてから利尿剤が追加になったので、なかなか大量におちっこが出ます。
浴室あたりに🐶😿おトイレスペースがあるので一度、廊下に出るのですが、カラーがあるために、ドアについているペットドアをくぐれない💦
足もおぼつかないので廊下のドアは開けっ放しに...
みろの庭へのペットドアも常に開放してあるので、なんとまあ、換気がいいこと(笑)
ファンヒーターとストーブを、ダブル使いで丁度いい(笑)
すぐに消耗する灯油を買いに走ったりしながら、あっというまに検査日になりました。
10時の予約ですが、9時半には到着して書類を書いてくださいと言われていたし、近辺は混むと書いてある。
余裕を見て8時半到着目標に設定
それなら車中泊して近くまで行っていよう&高速の深夜割引を使おう。となり...高速のSAで前泊することになりました。
当日は、8時40分頃に駐車場へ入ることができました。
病院は診察が9時半からですが、入院の子もいるのでしょう。すぐ駐車場にスタッフが現れ、ぼちぼちと人の出入りがあります。入れ替わり立ち代わり、裏でお散歩するわんこ達の様子も見られました。みんな手術した子たちなのかな。。。
9時半にうららんだけ受付に。そして書類記入後、おねえわんを連れて待合室に入りました。
執刀医との対面
いよいよ、はじめて先生にお会いします。
実は病院のホームページなどチェックする余裕なくこの日を迎えました。ホームドクターの院長先生のお話で、ここに来る気持ちが決まって、そのままの状態で今この待合室にいる...そんな感じ。
名前を呼ばれてぱぱどのと一緒に診察室へ入る。
先生、写真とはちょっと違う感じ。
「手術を視野に入れられてのご来院ですね」みたいな第一声だったかと思う。ホームドクターからの情報を確認しながら、この日に至るまでの経緯を少しお話したんだろうが、なぜかこの時の様子をほとんど覚えていない。
それではお預かりいたします
おねえは院長先生に抱かれていきました
その抱き上げる動作が、
なんとやさしかったことだろうか…
巻かれたピンクのギプスに注意しながら、そおっと、ほんとにそぉーーーーーっと
うちの子を愛護的に抱き上げていかれた光景だけが心に残っています...
そして夕方。
指定されていた16時半、再度診察室へ
おねえわんはいません。
まずは先生からのお話でした。
机には、三冊の書類とディスプレイには画像…
僧帽弁閉鎖不全症の説明から入り、今のおねえの僧帽弁の状態。逸脱があり重度の逆流がある。左房も重度拡大あり。診断としてはいつ心不全を発症してもおかしくないレベルです。と...
冷静に、静かに、簡潔に、でもとても丁寧に説明してくれている。
初めて会った先生のお人柄を想像し感じ入りながら、私たちは真剣に聞き入っていった...
- 僧帽弁は悪く、逆流の程度や心肥大について
- 三尖弁も少し悪いが、こちらは進行が遅い
- 血液検査は問題ないので手術は可能である
- 手術の方法
- 手術をした場合の成功率、生存率について
- 手術をしなかった場合の予後
- 手術のリスクや合併症について
- 費用と入院期間 など
10分くらい聞き入っていただろうか。ひと通り説明を受けた後、何か質問はございますかと問われる頃には、『この先生にお願いしたい』と強く思っていました。きっと、隣で聞いていたぱぱどのも同じだっただろう。
質問したこと
- 合併症については具体的にどのようなものがあるか★
- うちの子は手術適応状態であるか■
- 術後の生活について◆
★術中や術後すぐに亡くなってしまうことはあるのか、どの程度覚悟がいるのか。会えなくなる恐怖があったので、合併症については詳しく聞いてしまった。これは帰宅後に気付いたのだが、机の上に置かれた書類の中に詳しく書かれてあった。それにもかかわらず先生は、質問した私にじっくり説明してくださいました。
👉🏻炎症が起こる(トラブルが起こる)場所によって症状はまちまち。何かおこっても対処できれば回復に向かうことが多い。術中に戻ってこないあるいは亡くなるケースは今までに数例、すでに重度の心不全をおこしていたり、複数弁の損傷が激しかったり...(うんぬん。語彙力なくてすみません)とにかく、おねえの現在の状態は、過去のケースにあてはまらない?と判断したうららん。お話を聞けて少し安心できました。
■手術適応かどうか、再確認。
👉🏻この手術によって寿命を全うできる可能性がありますとのお言葉。
◆手術をした後、どの程度の安静度合が必要なのか疑問だった。おねえわんはとても活発なので、おとなしくさせておくにも限界があるし、うららんには安静にさせておく自信がなかった。術後耐えられるのか。。。
👉🏻僧帽弁が修復されるので、術後の血行動態は明らかによくなります。問題なのはむしろ、術後でなく術前のほうに注意が必要でしょう。
とのことでした。
...めちゃめちゃ納得。。。
ぱぱどのも質問していたが覚えていない(笑)
続いて待機期間について話された。
今でしたら早くて2週間後辺りからお取りできます。以前は何カ月もお待たせすることもありましたが...
待合室には、[手術した患者さま達の声]というファイルが何冊も置いてあり、こんなにも手術の実績が多いんだと驚くと同時に、経験者の生の声が綴られていた。3カ月、4ヵ月待ちだという子の記事も多かったので、漠然とひと月以上は先だろうと思っていたのですが、なんと!!2週間後と言われて驚きました。
最短で1/31... !?...11日後です。2週間待たずして受けられる??
この先生にお任せしよう
執刀医との初対面を終えた。
お話の終盤には『この先生にお任せしたい』気満々になっていたご一行😂待合室で早速スケジュールをぱぱどのと確認しあう。(するしないの話はなく、手術してもらう!前提での話になっているw)予約は受付でも電話でもできるとのこと。
実は退室する直前、ぱぱがひとつ質問していた
『執刀は先生がされるのですか?』と...
『はい、私が担当いたします』の一言で、
ほっとした様子のぱぱでした(笑)
ひめが看護師さんに連れられて帰ってきた。お疲れさま!そしてお会計に呼ばれ、受付にて手術の予約の相談をする。
最短の日&その後の手術可能日(数日分)をお聞きし、やはり確定は調整が必要だったので、一旦持ち帰り帰宅することにした。
帰宅後、時はもう夜。
ちょうど2月前半は、毎年みろ家が行く『スウィートグラス』へ、軽井沢旅行を予定していた週。予約はキャンセル済だったが、約1週間のロング休暇はそのまま残していた。術後の入院期間は10~14日だとのことで、入院日と退院日ぱぱが付き添いたいという希望で調整していく。
最短の1月31日にしよう。
そう話し合った。
その日までは静かに過ごそう…
手術を迎える日まで
おねえの体調を最優先にしなければ!
手術日の調整
翌日は朝いちばんで、ホームドクターへ受診予約をしていた。なぜなら膝の固定装具ができあがったとご連絡もらっており、装着日として来院する。
一旦預けて、3時間後に再来院。
ピンクのギプスは残念ですがお別れ😅(笑)
装具は黒色でコルセットのようなものでした
皮膚への負担がないように包帯のようなあて布で保護してから巻かれていた
院長先生が考えて巻いてくれたのだそう
10日に1回巻きなおしに来てくださいとのことだった
担当医に前日の受診状況を...
とてもいい先生でした。こちらの病院に決めようと思います。
手術日が決定したら、またご連絡下さい
帰宅して片づけをすまして
落ち着いてから再度スケジュール確認をする
うん、大丈夫だな
※キャンセル料もかかるし病院にご迷惑かけられないので慎重に決めたかったのです
昼下がり、手術予約の為にお電話すると
『もうその枠は埋まってしまいました。その日の17時からでしたらお取りできます』
とのお返事💦一日2回も手術するんだ。。。
驚いたが、仕方ない
改めて調整しますと電話を切った...
ぱぱ帰宅後、再度調整の話し合いへ
手術日を決めるのに重視したことは
- 仕事に手術日がかぶらない(なにかあっても駆け付けられるように)
- 入院日と退院日に付き添いたい(安心して見送りたい出迎えたい)
- 長期休暇をとっているところに多くを当てたい(できるだけ面会したい)
- 家に帰らなくて済むようにしたい(おにいとみろのお世話に帰らなくていいように2匹を同行させたい)
これ以外にも預けられた後のことや退院時のことなど、申し訳ないが気になったところは何度もお電話させてもらった。
すべてを叶えられそうな日が第一希望日だったが
17時スタートでも預けるのは朝9時
手術までの時間が長いのも不安がるだろうと
この日は断念(おねえファーストで)
第二希望となると退院日に付き添えない可能性があると、ぱぱどのは渋ったが
入院が10日きっかりとは限らないよ?という説得に応じてくれた
2023/2/2
おねえ心臓手術 決定
運命の日が電話にて確定した
年明けに予後を悟らされてから10日
執刀医の初診からわずか1日後のことでした。
なにかに導かれるように
この日が決定したらあとは無事に手術が受けられるように過ごすのみです。
慌ただしかった日々をふと思い返してみる...
僧帽弁閉鎖不全症
診断されたのが、2022年6月28日
手術を決断するとこになる7カ月前です
その時に『わんちゃんと心臓のおはなし』という冊子をもらっています
↓
https://vetmedin.jp/vetmedin/useful/
改めて読んでみました
読んで思ったこと
正直に言うね
わたし、目をそむけていたんだ...
ちゃんと読んだら大変な病気じゃないか…
(え?いまさら?)
最初、StageB2のところでした
このBとⅭとでは大きな隔たりがあるんだと説明していただきました
先生は『悪いんだけどまだB2でしたよ』と言ってくれたのでしょう
確かにショックだったけど
元気な日常を過ごすうちに薄まっていって
『まだBだもんね』
とてものんきな ≪きっと大丈夫感≫ に
心が逃げていっていたのでしょう
あんなに泣いたのに…😥
その時の記事はこちら→9さいの小型犬、心臓病がみつかりました
喉元過ぎれば熱さを忘れる
まさにこれ😰
年末には旅行にいったし
お散歩でも軽く走らせてしまっている...
(いま思えば恐ろしい😱)
何度も冊子を読み返してみると
本当に(僧帽弁閉鎖不全症に関しては)深刻にならずに、この数カ月過ごしていたんだと思った
みろの腎臓病、おねえの皮膚病、母の通院、自分の仕事、キャンピングカーのこと、愛車との別れ...とにかく忙しくてあっという間に過ぎた日々
(本来は反省すべきところなのでしょうが)
けど凹んだんじゃないよ
こう思ったんだ
あぁ。むしろ悩まずにすんでいたんだなぁ。。。
...忙しかったおかげさまなのです
幸い、おねえは
現時点で一度も心不全を起こしていません。
後で知ったことですが、一度目の心不全で亡くなる子もいるそうです
病気に関してはまた詳しくまとめたいと思いますが
StageⅮまでいかず StageⅭで亡くなってしまう子もいるという現実...
そんなことを知らなかったまま
心不全を起こす前に
手術が決まったこの幸運...
前十字靭帯断裂をさせてしまった時は
なんで次々?😭と辛い思いがよぎったけど
それもこれも
避けていた院長先生に引き合わせ
愛知の病院へ向かうように
めぐり合わせてくれた
※MR手術発祥の病院なのだそうだ
そうだ、きっとかみさまが守ってくれているんだ
そう思わずにいられない
大きな流れを感じたのでありました...
※もしこの病気を頑張って治そうと考えていたら、逆に詳しく調べて凹んだいたかもしれないし、手術を早くから視野に入れてもっと悩んでいたかもしれない。と過去の自分の思考パターンから想像しました...
宣告されたあの診察室で
ぽろぽろと涙があふれた瞬間
心に浮かんだあの声に
素直に従った...
その結果、
こんな大きな決断が
いとも簡単に決まった
ただただ起きていることを感じ
感謝するだけだ✨
流れにのっていこう
そう強く思ったうららんなのでした...
本当にいつも読んでくださり
ありがとうございます(*- -)(*_ _)
いよいよ手術がきまりました
当日にむけて
かぞく一丸となって
進んでいきます☆
いつもブログを読んでくれてありがとうございます!
それでは続きで✨
またねっ(^^♪